英和辞典 vs. 英英辞典

英英辞典を活用するには語彙力が必要

英語の専門家がよく「英英辞典を使いなさい」と言う。

最近の経験では,ある英字新聞記者が一般の英語学習者に対するアドヴァイスとして

「英和辞典では言葉のニュアンスがつかめないので最初から英英辞典を使うべきだ。英和辞典は必要なし」

と書いてあるのを読んだことがある。

確かに一理あるが,だからと言ってそのままこの意見にくみする訳にはいかない。

現実問題として,

英英辞典を利用するにはそれなりの語彙力が必要

だからだ。

また,英英辞典の説明はわかるが,翻訳する場合にはどういう訳語が適切なのか,という問題が出てくることもある。

あるいは,英英辞典の説明では何のことかよく分からないときに英和辞典の訳語を見ると「ああ,なんだ」と思うこともしばしばだ。

一般の英語学習の範囲内では、英和辞典が得意な分野と英英辞典に軍配が上がる分野があるのではないだろうか。

私たち英語学習者は,それぞれの利点をうまく使い分けることが一番大切なことのように思う。

以上のようなことから、一般の英語学習者は次のような段階を踏んで英英辞典が使えるようになるのがよいと考える。

英和辞典から英英辞典への移行過程

(1) 「英和辞典は読むものだ」という視点で利用できるようになる。
          ↓
(2) 複数の英和辞典が使いこなせるようになる。
          ↓
(3) 中辞典・大辞典が必要な学習レベルに到達する。
          ↓
(4) 英英辞典を補足的に使い始める。(比重は英和辞典にある段階)
          ↓
(5) 比重のかけ方を英和辞典から英英辞典に徐々に移行すると同時に、2冊目の英英辞典を使い始める。
          ↓
(6) 英英辞典を中心にし、英和辞典を補足的に使う。

※これ以上の段階では,英語学習の目的によって完全に英英辞典だけにするか,英和辞典を併用するかが分かれるだろう。

例えば,翻訳に興味がある人にとっては英和辞典はやはり必要だろう。

大学生は英英辞典も併用すべき

受験英語を卒業して、英会話も含めて本格的に英語を勉強しようとするのなら、英英辞典は必須と言える。

上述の記者の言うとおりで、訳語だけでは分からないニュアンスの違いのようなものがたくさんあるのだ。

英語国民向けの英英辞典よりも英語学習者向けのものが使いやすいと思う。

書店で手にとって、自分が知っている単語を実際に引いてみるとよい。

その際、複数の英英辞典を引き比べることが大切だ。

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