辞書に書き込む

辞書をプチ・カスタマイズする

当然のことながら、限られたスペースの中に情報を入れるのだから、どの辞書も不完全要素がある。

しかし、その不完全な部分をある程度補う方法がある。

主要辞書をより使い易くし自分好みの辞書に近づけるために、必要に応じて不足情報を「書き込む」のだ。

いわばその辞書の「私家版」を作るようなものだ。

1.マークをする

「書き込み」の具体例だが、もっとも実行して欲しいのは「マーク」だ。

大切な情報を発見した際は、同じ情報を求めて次回辞書を引く時に自然にそこへ目が向くようにあらかじめマークをしておくのだ。

時間の節約になるだけでなく、確実に情報にたどり着ける。

2~3色のマーカー類を使用することと、マーク部分が多くなり過ぎないようにするのがコツだ。

長年の指導経験から、この作業は大学受験生には効果絶大だと断言しておく。

2.「訳語」

他の典型的な書き込み例は「訳語」だ。

<statement>に関して多くの辞書に載っているのは「陳述」「声明(書)」のような硬い訳語だ。

裁判や政治の話ならいざ知らず、一般的な文脈では不適切な場合が多い。

ほとんどの場合、

「述べたこと」「発言」「言葉」

のような訳語が必要になる。

使用辞書にこのような訳語がない場合は書き込んでおこう。

ちなみに、朝日出版社の<SENTENCE>(CD-ROM版文例集)で検索して見ると、39の例文がヒットし、その大部分では平易な訳語が充てられている。

1例だけ紹介する。

Different people will interpret the same statement in different ways.
(人によって言葉の受け取り方が違う。)

3.その他の情報

上記の例以外に、用例・語法・文法・構文・コロケーションなど、自分にとって価値がある情報を書き込んでおこう。

複数の辞書を持っていても使用頻度の高い辞書が1(~2)冊に限られる場合は、この書き込み作業は有益だ。

スペースの心配をする人もいるだろうが、大抵の辞書には意外に書き込むスペースはあるものなので、ぜひ実行してもらいたい。

総 括

辞書利用法というテーマで経験から得た秘訣(コツ)のようなものを紹介してきたが、

総括すると、

辞書は「見る」ものでなく「読む」ものである

ということだ。

辞書という情報の森をぜひとも散策してもらいたい。

必ずや新しい発見があるはずだと確信する。

Good luck to you!

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