辞書を引くコツ

辞書を引く前に考える

英語の辞書は学習者にとって最良の友と言える。

使用辞書とどれだけ親しくなれるかは付き合い方で決まる。

うまく付き合うにはコツが必要だ。

英語に「跳ぶ前に見よ」という諺があるが、これをもじってコツを1言で表現すると

「引く前に考えよ」

となる。

具体的に説明しよう。

未知の単語・表現が出てきたからといっていきなり辞書を引くのは感心しない。

その単語・表現の意味を特定するために必要な情報を集めてからはじめて辞書を開く。

その情報が多ければ多いほど意味を特定するのが速くなる。

つまり,『考えてから辞書を引く』ことを心掛けるのだ。

その具体的な方法を紹介しょう。

(1)品詞の見当をつける

簡単な例をあげると,

I’d like to book a seat for the next flight.

の book の意味を知ろうとする場合には,いきなり辞書を引くのではなく先ず book の品詞を考える。

to の後ろにあることと、次に名詞のまとまり a seat がきていることから動詞であろうと判断する。

また,動詞だろうと見当をつけた場合は、さらに他動詞か自動詞かを考える。

上記の例の場合は、名詞のまとまり a seat が後ろにきていることから,目的語をとっていることが分かり他動詞であると判断します。

(2)意味の見当をつける

辞書を引いて複数の意味の中から一つ一つ当てはめて適切な意味を見つけようとする前に,大きな文脈からある程度意味を限定しておくと辞書で調べる時間を節約できる。

また,そうすることにより辞書に頼らずに英語を読む力も徐々に,しかし着実に培われる。

文脈以外のヒントには,意味的な結びつきの相性(小さな文脈)がある。

例えば,

動詞の場合は主語の種類,あるいは目的語との組み合わせによって、

ある程度意味が限定できる場合が多い。

例をあげると、動詞<suggest>の主語が無生物であれば、「提案する」はおかしい、「暗示する/示唆する」だと気づくはずだ。

また、

to conserve the natural environment

において

the natural environment を conserveする

と言えば,「自然環境を*破壊する*」か「自然環境を*守る*」ぐらいに限定できるはずだ。

名詞と形容詞の関係についても同様のことが言える。

副詞と動詞の関係についても然りだ。

また,文脈からその単語・表現がマイナス・イメージかプラス・イメージかが分かるだけでも大きなヒントになる。

(3)語法・文法・熟語・構文の知識を総動員する

上記(1)(2)に加えて,語法・文法・熟語・構文の知識を総動員するとさらに効果的だ。

熟語の例を示そう。

I’m taking the day off tomorrow to make up for last Sunday.

の意味を調べるためには take だけで見てもダメだ。

take … off との組み合わせを考える必要がある。

これを熟語として知らない場合は、「熟語かもしれない」と疑ってみることが必要だ。

make up for … も同じだ。

ちなみに,両方とも「句動詞」という熟語だ。

(4)用例で同じパターンを捜す

辞書の情報の中で,ある単語の使い方を示している例を用例という。

熟語らしきものが熟語として紹介されていない場合は,用例の中で同じパターンの使い方を捜すのも役に立つ。

I had no other choice but to follow his instructions.

この文において have no [other] choice but to (do …) は熟語,あるいは不定詞を使った構文と言える。

辞書によっては,慣用表現として特には取り上げていない。

しかし, choice を引いて同じパターンを用例の中に捜せばほとんどの辞書で見つかるはずだ。

ある表現を慣用的なものとして取り上げるかどうかは辞書によって差があることも知っておいて欲しい。

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