情報を読み取るためのルールを知る

「この辞典の使い方」を読む

まずは辞書利用のイロハからだ。

どの辞書にも最初のところにこの辞典の使い方のような情報が載っている。

そこにはその辞典を使う上での“お約束事”が書かれている。

このお約束事(ルール)には,大別すると

英和辞典ならほとんどの辞書に「共通するルール」

その辞書「固有のルール」

がある。

このルールを知らずに効率の良い辞書利用は不可能だ。

例えば,

名詞の可算・不可算,形容詞の叙述用法・限定用法,状態動詞・動作動詞の表記の仕方などについて説明してくれている。

驚くことに,高校生のほとんどはこの情報を知らないまま辞書を使っているようだ。

だから,大学生あるいは社会人になってもその感覚のままに辞書を使い続ける人が多いのだろう。

これでは辞書利用のイロハを知らないまま英語学習に多くの時間を非効率に使っていることになる。

 

そういう学習者に言いたい。

「この辞典の使い方」を読むのは常識と心得るべし。

 

それでは、これらの情報がどのように重要になるのか、大抵の辞書に共通する2つの例をあげよう。

例(1)可算 vs. 不可算

名詞には数えられる名詞と数えられない名詞があるのは中学で既に学習している。

辞書では、数えられる名詞を[C]で表し、数えられない名詞は[U]で表す。

<coffee>を例にとると、これは液体だから数えられない。

しかし、辞書をよく見ると[C]と表記されている語義が載っている。

喫茶店などで「コーヒー2つ下さい」と注文するようなときは[C]になり、<Two coffees, please.>と表すことが可能だと分かる。

<delicacy>に不定冠詞がついて<delicacy>となっている例に遭遇したとする。

早速、辞書を引いてみると、「繊細さ」に代表されるように主流は[U]だ。

ところが、1つだけ[U]の語義が載っている。

そう、可算名詞として「珍味」という意味があるのだ!

これなどは意味を特定するのに[C]と[U]が直接役立っている例と言える。

例(2)自動詞 vs. 他動詞

次は、動詞が目的語を取るか取らないかを扱う。

[自]は自動詞(目的語をとらない動詞)であることを、[他]は他動詞(目的語をとる動詞)であることを表す。

辞書によって前者は[vi.]、後者は[vt.]と表記されているので少し混乱するかもしれない。

この知識がどのように役に立つかというと、

<attend school>の意味を知りたい場合、<attend>の直後に(すなわち、前置詞をとらずに)<school>がきていることから、自動詞を無視して最初から他動詞の中に適切な意味を探す。

そうすると、「学校に通う」意味だと分かる。

<attend to the baby>の場合は、逆に、<attend>の直後に「前置詞<to>」がきていることから自動詞の意味に集中すれば「赤ん坊の世話をする」という意味だと分かる。

まとめ:ルールを知って効率的に辞書を活用する

上記の例から分かるように、

辞書を購入して最初に見る(読む)べきはこの「この辞典の使い方」

なのだ。

今使っている辞書もこれから使うであろう辞書も、必ず「この辞典の使い方」を読むことから始めたい。

情報量が多く、中には難しいものもあるが、興味を覚えた記号から覚えていくのがよいと思う。

 お問い合わせはこちら

ぜひお読み下さい

1
英語の実力をつけるためのアドバイス

保護者の方へ 見かけ上の成績優秀者は実力無き優等生です。 表面的によい成績(90 ...

2
有名私立中学受験生へのアドバイス

入学後の成功は「英語」で決まる! 有名私立中学受験を考えている方は多いと思います ...

3
大学受験のための「英検準1級」取得に関するアドバイス

先日、英検準1級に関する問い合わせをいただきました。 某国立大学の獣医学部におい ...