英語小論文について

医学部入試の場合,英語も国語も,一般入試,選抜入試(=推薦入試)を問わず,医学・医療という視点からある程度の知識を土台にした問題が出されることが多いと考えてよいでしょう。

しかし,その難易度は様々です。

例えば,インフォームド・コンセントや臓器移植に伴う倫理問題などに関する英文は他学部でも出題される可能性は十分にあります。

その場合は特別専門的な知識は必要なく,新聞などを普段の生活の中で読んで基本的な知識を持っていれば概ね対応できる範囲内です。

一方,同じテーマであっても学術的に扱った英文となると話は別で,その難易度は高度で専門的且つ高い抽象思考が求められる場合もあります。

特に,小論文形式の問題において明らかにこの傾向が強く,一般の高校生の学習範囲をはるかに超え専門特化したものもあります。

国立医学部の場合,その出展を見ると,医学系雑誌・学術教育書・学術論文などから出されているものが目立ちます。

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この背景には,受験時期になって成績がよいからという理由だけで医学部を受験してみようというような生徒を大学は望んでいるのではなく,「医師を志望するからには日頃から医学・医療に関してある一定以上の専門的知識と深い関心を持っているのが当然」という前提があるからでしょう。

小論文形式の英語テストは最近,推薦入試において目立つように思われます。特別難易度の高い大学以外では,推薦入試で求められるセンター試験の総得点数はそれほど高いものではありません。

これには「医学系受験の概略」に記したような背景があります。

愛媛大学の場合,900点中750点が最低合格ラインと言われているようです。

これは総配点数の約85%になります。したがって,90%を獲得すれば,事実上“合格確実”と言えます。

国立私立を問わず他学部の一般・推薦入試において,最低合格ラインが90%あるいはそれ以上というところもあることを考えると,「約85%」という数字は医学部を志望するものにとって特別高いものとは言えないでしょう。

逆に言うと,だからこそ医学部志望学生なら興味関心があるはずの医学・生物系「小論文」で難易度を高くしているのではないだろうかと推察できます。

したがって,いやしくも医学部受験を目指す学生であるならば,日頃から新聞などで医学・医療系ニュースには必ず目を通しておくのは必須条件です。

その上で,自分の志望する医学部が上記のような傾向の英語小論文を課す場合は,意識的に学術英文を読むという対策が求められます。

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