愛媛大学医学部推薦入試2018年の出題予想テーマは「医療はアート」

   

2018年度の愛媛大学医学部の「推薦入試」ならびに「一般入試」の問題形式が、「小論文」から「総合問題」に変更になります。

愛媛大学医学部『推薦選抜』のテスト形式が小論文から総合問題へ!

大学のアナウンスの中に、

◇「総合問題」・・・ 基礎学力に関する問題のほか,論文や文章を読んだ上で,自らの考えに基づき立論し,それを記述させる問題を出題する。(和文・英文の読解を含む。)

とあります。

この情報から大胆に問題形式出題テーマを予想してみました。

当たる保証はありませんが、何も情報がないよりはましだろうと思いますので記しておきます。

予想される重要な問題形式

愛大医学部の推薦入試はこれまで「小論文形式」と言いながらも総合問題的な形式の問題も一部出題したことがあります。

例えば、空所に入る前置詞を考えさせる問題とか下線部訳などです。

しかしながら、

大学側が今回「総合問題に変更する」とわざわざアナウンスしたということは、『本格的な総合問題』を前提にしていると考えてよいでしょう。

アナウンスの後半部分に注目すると、小論文的問題も一部出題されるであろうと考えられます。

そうすると、普通に考えれば大問が複数ある方が問題は作りやすくなりますから、大問が4~5くらいに増えるかもしれません。

特に注意して欲しいのは下記のような内容の問題です。

1.前置詞を考える問題

コロケーションという視点で普段から意識しておけば、空所の前後を見るだけで適切な前置詞を選択できる場合がほとんどです。

2.特定の語句の定義を求める問題

一般的な語(句)のその文脈の中での意味

主に、理系の分野で出てきやすい(カタカナ)表現(過去の出題例:パラダイムシフト)の説明

3.要約問題

要約問題が不得意な人がいます。優秀な生徒でも、不得意な人は驚くほど点を取れません。そういう生徒を過去に経験しています。要約問題を苦手としている人は対策をやっておきましょう。

4.語法・文法の間違い探し問題

東大の入試に難易度が高いこの形式の問題がありますが、類似の問題を予想しています。したがって、東大の過去問をやっておくと対策になるでしょう。

5.自由英作文

論旨の展開に明快さが求められます。他大学の医学部の過去問で練習しておくのがよいでしょう。

6.速読問題

医学生は論文などを多量に読む必要性があるので、多少難易度の低い生物系や医科系の”超”長文を読んで内容把握問題(5択以上)に答えるというような形式の問題を予想しています。


 

しかしながら、問題形式そのものはたいして重要ではないでしょう。定期テストや模試などで今までに経験していない問題形式はないと言ってよいでしょうから。

予想される出題テーマ

重要なのは問題形式よりもこちらの方です。

出題テーマに対する背景知識を持っているのと無いのでは難易度が大きく変わってきますから。

実は、今から「予想出題テーマ」として書く内容が、愛大医学部を受験されるみなさんのためにもっとも情報提供したいと思っていることです。

もちろん、毎年同じ内容が出題される訳ではありませんが、問題形式が大きく変わるであろうと予想される2018年度あるいは翌年の推薦入試には出題される可能性が高いテーマであると予想しています。

もし2018年度に出題されなくても、いずれ近い将来に必ず出題されることでしょう。

そのテーマとは?

「医療はアート」

です。

実は、国立大学医学部の推薦入試が導入される前に、このテーマが愛媛大学医学部の後期試験で出題されたことがあります。

2003年の時点では既に過去問として存在していましたから、今から少なくとも15年以上も前のことです。

「医療はアート」を知るための4人の医師

「医療(医学)はアート」の「アート」はもちろん「芸術」という意味ではありません。

その基本概念は、日野原重明医師が生前、ウイリアム・オスラーに言及する際に述べた次の言葉の中に読み取ることができます。

科学としての医学は,まず情報の収集(information)から始まりますが,そのデータをどう適用するか,Art of implication(科学を患者に適用するタッチ)が医学におけるアートというように理解すればよいと思います.

医学におけるサイエンスとは,身体・肉体を扱うものであり,疾病を扱うものです.サイエンスは法則を発見し,そしてそれを分析し,診断に導くものです。一方,アートとしての医学は,肉体ではなくて心や魂,それから疾病そのものではなく,病む人の心をみます.そして病む人の個人的な情報を重視します.サイエンスである医学は分析と診断が必要ですが,アートとしての医学には患者とのコミュニケーションが非常に大切になります。

それでは、「医療はアート」を知るための4人の医師を紹介しておきましょう。

ウィリアム・オスラー(William Osler)

医学教育の基礎を築いた人物として知られ、多くの名著を残しましたが中でも「The Principles and Practice of Medicine(医学の原理と実際)」は特に有名です。

日野原重明

日本の名医として医学界のみならず一般にも広く知られる日野原重明医師はオスラーに感銘を受け、「日本オスラー協会」を発足させたほどです。「医学の中にヒューマニズムを取り戻し、人間を全人的にみる」というオスラー医師の哲学と氏の功績を世に広めることに尽力されました。

フランシス・ピーバディ(Francis W. Peabody)

上記の愛媛大学医学部の過去問で使われた元エッセーを書いた医師

アンブロワーズ・パレ(Ambroise Paré)

過去問の最後の段落で引用されている言葉、

To cure sometimes, to relieve often, to comfort always.

を遺した有名な医師です。


 

ここまでの情報を基にネットを検索しただけでもかなりな情報を得ることができるでしょう。その際、検索キーワードの組み合わせに工夫を凝らすことが大切です。

上記の言葉や人名はヒントに過ぎません。

「なるほど!」と思った医学部志望の受験生は、受験勉強に忙しいでしょうが、決して無駄にはならないと思いますから調べてみてください。

最後に

情報を与えられるのを待つのではなく、自分の方から取りに行くという姿勢も重要なのではないでしょうか。

そういう受験生にこそ、受験の女神は微笑んでくれると願います。

そういう意味で、情報提供はここまでとします。

健闘を祈ります!

ぜひお読み下さい

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