半端ないって!の英語表現は?

   

今回のサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会におけるコロンビア戦が切っ掛けとなって、ある日本語が海外のメディアやSNSを通じて、一時的な現象とは言え、世界中に拡散されました。

その日本語とはみなさんもご存じの

「半端ない(って)」

です。

この「半端ない」「半端ないって」という日本語は、イギリスの高級全国紙「The Guardian(ガーディアン)」のウェブサイトでも、大迫選手の紹介欄でローマ字(ヘボン式)表記で使われています。

https://goo.gl/1fgmD7

Osako’s style of play stands out as quite different from the other forwards in the squad. He’s excellent at keeping possession, holding up the ball and bringing others into play; qualities that also make him an option in the No 10 role. His performances are often described as hampanai or, with extra emphasis, hampanaitte – a Japanese expression meaning “awesome” or “incredible”. The term was first used in reference to Osako by a tearfully awestruck opponent after a televised high school match ten years ago, and has suddenly gained nationwide traction following his winner in the shock opening win against Colombia.

個人的な感想として、<hampanai>と<hampanaitte>は同義ではなく、後者は強調表現だとする注釈に執筆者が日本語の細かな違いにも言及できるだけの知識を持っていることに感心しました。

「半端ない」に相当する英語表現は?

「半端ない」を英語で表現しようとしたら、上記のガーディアンの記事で使われているのですから、<awesome>や<incredible>がお勧めということになるでしょう。

特別な表現とか慣用的な表現ではありませんが、後者は多くの日本人にもカタカナ英語で馴染みがあるでしょう。

要するに、<great(凄い)>や<wonderful(素晴らしい)>では物足りない、もっと強い言葉が欲しいと思ったら、どのような選択肢があるかと考えれば多くの人の語彙群の中にあるのが、これらの形容詞でしょう。

他の選択肢としては、<amazing><marvelous>なども類義語と言えます。

オックスフォードやロングマンの英英辞典には次のように定義されています。(前者はオックスフォード、後者はロングマン)

awesome

very impressive or very difficult and perhaps rather frightening

extremely impressive, serious, or difficult so that you feel great respect, worry, or fear

incredible

impossible or very difficult to believe

extremely good, large, or great

amazing

very surprising, especially in a way that makes you feel pleasure or admiration

very good, especially in an unexpected way

marvelous

extremely good; wonderful

extremely good, enjoyable, impressive etc

上記の情報で一応よいとは思うのですが、個人的には慣用句にもこだわって紹介しておきたいと思います。

名詞・形容詞 with a capital A (B, C, D, ...)

この表現は、私が目にした範囲では、今回のW杯関係の記事には出てきていないように思います。

そして、私自身もこの表現を知っているというだけで、使い慣れても聞き慣れてもいませんので、詳しく知っているわけではないことを事前に申し上げておきます。

オンラインの Cambridge Dictionary には

said after the name of a particular quality to say that it is very strong, using its first letter

と定義されていて、

He's trouble with a capital T!

という用例が紹介されています。

つまり、

「『ある種の性質を表す名詞』の後で」

となっています。

しかしながら、

諸々のオンライン英英辞典や英和辞典および実例で確認してみると、実際には一般的な名詞や形容詞の後でその語を強調するために用いることが分かります。

例えば、Collins English Dictionary では下記のように定義されています。

used to give emphasis to a statement

そして、

He is mean with a capital M.(私訳:彼は半端ないケチだ。)

という使用例が紹介されています。

あのオックスフォードが誇る大英語辞典、<The NEW OXFORD Dictionary of ENGLISH(NODE)>には、

used to give emphasis to the word or concept in question

と定義されており、次の用例が載っています。

She was ugly with a capital U.

この使用例のチョイスには首を傾げます。もっと相応しい使用例がなかったものでしょうか。

それはともかく、この大辞典が「形容詞」を用いているので、形容詞を使えることにだれも異議を唱えることはできないでしょう。

また、

とある英語教師は次のように説明しています。

Usually when someone says "(word) with a capital (letter)" it means that thing is a great example of that word/ the pinnacle version/ or a way to emphasise it

諸々の情報をまとめると、次のようになります。

…名詞/形容詞 with a capital +〔~〕

直前の名詞や形容詞を<with a capital letter>で強調する形式で、強調する語(名詞/形容詞)の最初のアルファベットを〔~〕の部分に大文字で入れます。(たぶんイギリス英語です。)

一般的には、「本物の、正真正銘の、まことの、まったくの、特筆すべき、~そのもの」のような強調になるでしょうが、今回は「半端ない(って)」にも相当するのではないかという提案です。

したがって、「大迫、半端ない!」は下記のように表現できるでしょう。

Osako is a player with a capital P.

Osako is a forward with a capital F.

Osako is a dangerman with a capital D.

Osako is excellent with a capital E.

さらに、<awesome>と組み合わせて、

Osako is awesome with a capital A.

他にどのような表現が考えられるでしょうか。あれば教えてください。

最後に、

この表現は短い言葉で一瞬にして「半端ない!」と言うには少々長すぎ、それが欠点と言えるかもしれません。


 

もしお近くにネイティブの方がおられましたら、この慣用句の使用頻度などについて情報を収集して教えていただけると有り難いです。

よろしくお願いいたします。

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